精神科は治療の入り口!様々なサービスと連携して、より良い毎日を送ろう!

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精神科は治療の入り口!様々なサービスと連携して、より良い毎日を送ろう!

「精神科」と聞くと、少し怖いイメージや、暗い場所という印象を持つ方もいるかもしれません。しかし実際には、精神科は心の問題解決のための「入り口」と言える場所なのです。

今回は、精神科がどのように心の問題解決をサポートするのか、そして、より良い毎日を送るために、どのようなサービスと連携できるのかについて詳しく解説していきます。

精神科を受診する流れ

精神科の受診時間は、クリニックや病院によって異なりますが、初診は30分、再診は10分程度が一般的です。

基本的には、他の医療機関からの紹介状を持参し、治療を受けて、その後は紹介元の医療機関に戻っていくという流れが多いでしょう。

しかし、心の問題は非常に複雑で、精神科単独の治療だけでは解決が難しいケースも少なくありません。そこで、他の様々なサービスと連携していくことが重要になってきます。

精神科以外のサポート体制:入院が必要なケース

症状が重い場合や、自宅での生活が困難な場合は、入院という選択肢もあります。入院施設には、総合病院や大学病院、精神科単科の病院など、様々な種類があります。

  • 総合病院:身体的な合併症がある場合(例えば、糖尿病や高血圧などを合併している場合)や、自傷行為がひどく身体に傷を負ってしまった場合などは、総合病院での入院が適しています。
  • 精神科病院:幻覚や妄想などの症状が強い統合失調症の急性期や、うつ病躁うつ病などで症状が重い場合は、専門的な治療に特化した精神科病院への入院が考えられます。
  • ストレスケア病棟神経症人格障害などで、症状は比較的安定しているものの、自宅での生活が困難な場合は、ストレスケア病棟への入院という選択肢もあります。ここでは、日常生活のサポートやリハビリテーションなどを受けることができます。

精神科以外のサポート体制:自宅でのサポート

入院ではなく、自宅での療養を希望する場合でも、様々なサポート体制があります。

  • 訪問診療:医師や看護師が自宅に訪問し、診察や服薬管理、生活指導などを行ってくれます。症状が安定せず、外出が難しい場合などに有効なサポートです。
  • デイケア:日中に通所し、レクリエーションやリワークプログラムなどを通して、生活リズムを整えたり、社会復帰に向けた準備を行うことができます。様々なプログラムがあるので、自分に合ったデイケアを見つけることが大切です。

精神科以外のサポート体制:就労支援

心の問題を抱えていると、仕事探しや職場復帰に不安を感じる方もいるかもしれません。そんな時は、就労支援サービスを利用してみましょう。

  • 就労継続支援事業所(A型・B型):A型は雇用契約を結び、比較的軽作業を行いながら、一般就労を目指します。B型は雇用契約は結ばず、自分のペースで作業に取り組みながら、生活リズムを整えたり、作業能力を高めたりすることができます。
  • 就労移行支援事業所:一般企業への就職を目指し、職業訓練や職場実習などを受けることができます。就職活動のサポートも行っているので、安心して就職活動を進めることができます。

精神科以外のサポート体制:その他のサービス

その他にも、様々なサービスがあります。

  • 生活訓練施設:日常生活を送る上で必要なスキルを身につけるための施設です。
  • 地域活動支援センター:地域での生活をサポートする施設です。
  • 相談支援事業所:福祉サービスの利用に関する相談や、日常生活の困りごとに関する相談などを行うことができます。

精神科と連携して利用する:カウンセリング

精神科での治療と並行して、カウンセリングを受けることも有効です。カウンセリングでは、自分の気持ちや考えを整理したり、問題解決の方法を探ったりすることができます。

  • 認知行動療法:自分の思考パターンや行動パターンを分析し、より良い方向へ変えていくことを目指す療法です。
  • 対人関係療法:対人関係の問題に焦点を当て、改善していくことを目指す療法です。

精神科と連携して利用する:当事者会

同じような悩みを持つ人たちと交流することで、共感を得たり、情報交換をしたりすることができます。オンラインでの当事者会も増えているので、気軽に探してみてください。

精神科と連携して利用する:行政サービス

市区町村の福祉課では、生活に困っている人に対して、様々な相談窓口を設けています。経済的な問題、住まいの問題、DV被害など、一人で抱え込まずに、まずは相談してみましょう。

精神科と連携して利用する:弁護士・司法書士

法律的な問題を抱えている場合は、弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。

  • 弁護士:裁判になる可能性がある問題や、専門的な知識が必要な問題など、幅広い問題に対応しています。
  • 司法書士:裁判手続き以外の法律事務、例えば、不動産登記や会社設立などの手続きを代行してくれます。

精神科と連携して利用する:転職支援サービス

休職中や復職後、転職を希望する場合は、転職支援サービスを利用するのも良いでしょう。

  • キャリアコンサルタントキャリアプランの相談や、求人情報の紹介などを行ってくれます。
  • ハローワーク:公共の職業紹介機関です。求人情報の閲覧や、職業相談などを行うことができます。
  • 転職エージェント:非公開求人の紹介や、面接対策など、転職活動をサポートしてくれます。

精神科はあくまでも入り口!自分に合ったサービスを組み合わせて、より良い毎日を

精神科は、心の問題を解決するための「入り口」です。精神科での治療と並行して、今回ご紹介したような様々なサービスを組み合わせることで、より効果的に、そして、より良い毎日を送ることができるでしょう。

自分一人で抱え込まずに、周りの人に相談したり、専門機関を利用したりしながら、一歩ずつ、前に進んでいきましょう。